仕事が忙しかったり、ストレスの多い毎日を送ると、眠りが浅くなり、睡眠障害となることがあります。
睡眠障害の症状が酷くなると日常生活に支障をきたすこともありますし、忙ししい現代人としては医師の診断のもとマイスリーなどの医薬品による早期の改善を期待してしまうものですが、薬が体質に合わないとおもわぬ副作用に悩まされることも少なくありません。
また、薬に対して耐性ができてしまうことで決められた容量以上に摂取してしまったり、より強い薬を求めるような薬物依存症を引き起こす可能性もありますので、できるだけ薬には頼らずに自然な形で改善したいものです。
そういった意味でも、まずは食べ物で睡眠障害を改善してみてはいかがでしょうか。
人が眠くなるのは、脳内でメラトニンという物質が生成されるためです。
この物質がストレスや老化などで、うまく生成されなくなると睡眠障害を引き起こすことがあります。
メラトニンを生成するために必要な物質はアミノ酸の一種のトリプトファンです。
トリプトファンが多く含まれる食べ物は、卵、豆腐、ナッツ類、チーズ、牛乳などがあります。
トリプトファンはビタミンB6と一緒に摂るとセロトニンを生成しやすくなります。
セロトニンは睡眠や精神の安定に欠かせない物質です。
鬱の人はセロトニンの分泌が少ない傾向にあります。
トリプトファンと一緒にビタミンB6も一緒に撮ることで、セロトニンの生成を促し、うつの改善につながります。
ビタミンB6はキャベツ、ピーマン、にんじん、カツオ、イワシ、サケ、サンマ、レバー、バナナなどに多く含まれています。
これらの食材を積極的に献立に加えると良いでしょう。
食べ物から摂ることが難しい人は、フルーツジュースやサプリメントもお勧めです。
マルチビタミンは、必要なビタミンが総合的に配合されています。
マルチビタミンだけでなく、ミネラルも心の健康、鬱などに効果的なため、マルチビタミン、ミネラルを摂取するのもお勧めです。
トリプトファンのサプリメントは米国産のものが販売されています。
米国産のものは、国産に比べると、外国人向けに用量が多くなっています。
トリプトファンは過剰に摂取すると、副作用が起こる可能性があります。
そのため、できれば、トリプトファンは、食べ物から摂取する方が安心できるでしょう。
また、食事の時間は、寝る3時間前までに済ませておく方が良いです。
揚げ物やステーキなど脂質、タンパク質の多い食べ物は、消化に時間がかかります。
胃が活発に動きすぎて、体温が下がりにくくなり、体温が下がりにくいと、眠気が起こりにくくなります。
そういった悪循環があるので、睡眠障害の症状があるときには、揚げ物やステーキなどは控えた方が良いでしょう。